特別展示

「氷見及び周辺地域の漁撈用具」国登録有形民俗文化財に

 平成27年3月2日(月)、国の文化審議会によって、氷見市立博物館が収蔵・展示する「氷見及び周辺地域の漁撈用具」2,853点が国登録有形民俗文化財に登録されました。
当館では、このうち約400点を常設展示室にて展示しています。

 【概  要】
 (1)名 称 氷見及び周辺地域の漁撈用具
 (2)所有者 氷見市
 (3)所在地 富山県氷見市
       (氷見市立博物館、氷見市文化財センター)
 (4)点 数 2,853点

定置網用具および定置網製作修理用具
定置網用具および定置網製作修理用具



加工販売用具


イカ釣用具


船大工用具


櫓大工用具

(5)文化財の特色及び評価

@文化財の特色
 本件は、江戸時代から続くブリなどの定置網漁や明治時代から盛んとなるイカ釣漁をはじめとした各種の漁法に関する用具が収集されているだけでなく、それらを加工・販売する用具や船上での生活に関する用具など漁撈全般に関わる用具類、さらにはこれらの漁撈を支えてきた諸職の用具まで幅広く収集されており、この地域の伝統的な漁撈の様相をよく示すものとなっています。
 我が国の日本海沿岸、特に北陸地方の漁撈の特色や変遷を知るうえで注目されるものです。

A文化財の説明
 本件は、北陸地方有数の漁場である氷見を中心とした地域で行われてきた漁撈に関する用具類を収集したものです。
 富山湾では、表層を回遊する暖流系の魚と底層に住む冷水性の魚がみられ、それらの魚種に合わせた多様な漁法が行われてきました。
 本件は、網漁、釣漁、磯見漁、陥穽漁など漁撈に直接用いる用具に加え、それらを製作修理する用具、漁獲物を加工販売する用具、漁撈に使った船や操船する櫓や櫂を製作する船大工や櫓大工の用具などまで網羅しています。
 特に網漁用具の中の定置網用具は、春のイワシ、夏のマグロ、秋のブリなどの回遊魚を対象とし、他地域にも越中式大敷網として普及したものです。また、釣漁用具の中のイカ釣用具は、岩手県に出稼ぎした漁師よりもたらされたといわれ、明治時代以降のこの地域の漁業を大きく支えてきました。
 また、昭和四十年代までの用具類まで網羅しているため、用具の形状や材質等の変遷を読み取ることもできます。
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